ハムレットは優柔不断な男性だと思っていた。
ハムレットは大事なことをすぐに決断できない意気地のない男だと思っていた。
でも、ハムレットが悩んだことは本当に無駄なことだったんだろうか。
父親を殺された恨みで狂って単純に叔父に復讐しようとするのはバカでもできることで
(と、口では言うけど私も大切な人を殺されたら狂わないとは言いきれないが)
ハムレットが悩んでいたのは父親の幻影かもしれないものの言うことを信じて激情に任せて復讐をして、
果たしてよいのか、それが気高い生き方なのか、ということだ。
叔父への復讐を果たすぞ!という激情と、一時の感情に流されて一国の王を殺してよいのかという理性の間での葛藤。
これは今も昔も変わらない悩みで、理性と感情のバランスをとることはとても難しいことだと思う。
そして、私がハムレットの立場なら私も彼のように悩み苦しむだろう。
気高い生き方。
何を以てそう言うかわからないけど、
きっとハムレットにおけるその定義は死んだ後も人に賞賛される生き方のことなんだろうと思う。
ハムレットはハムレットが死んだ後、彼があこがれていたフォーティンブラスにその死に方をほめたたえられて話が終わる。
ハムレットは気高い死に方、気高い生き方をすることができたのだ。
バックボーンがしっかりしていれば自分の生きたいように、好きなことをして生きればいい。
昨日見た世界的な数学者の岡潔さんの言葉だけど、私個人的にはその奥さんが岡潔が死んだ後に「彼と結婚できてよかった。楽しかった。」
と言っていたことがとても印象的だった。二人は本当に仲が良くて、奇人と言われた岡潔さんを奥さんはずっと支え続けた。
奥さんは岡潔さんが亡くなった三か月もしない内に後を追うように亡くなったらしい。
岡潔さんもその奥さんも自分の好きに生きてきっと幸せだったんだろうなぁ。
どう生きるか。
どう考えてどう選択して、どう死ぬか。
たまにはそういうことを考える時間を持たないとな~
とりあえず今はハムが食べたい。ハムレット。はむ。
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